医師4人、歯科医師1人に行政処分

厚生労働省は10月31日、医道審議会医道分科会の答申を受け、医師4人と歯科医師1人に対する行政処分を決定した。発効は11月14日。他に医師6人と歯科医師4人には厳重注意の行政指導を行った。4人の医師のうち1人が保険金詐欺罪で業務停止3年、無免許運転や飲酒運転での道路交通法違反罪などで同8月が1人、同4月が2人。歯科医師は飲酒運転と無免許運転による道交法違反罪で同9月。 行政処分の他に再免許の申し出が1件あったが、認められなかった。医師、歯科医師の別は非公表。以下、所属は事件当時、年齢は2019年10月31日時点。判決と命令は全て確定。 保険金詐欺 ほう整形外科医院（京都府長岡京市）院長の男性医師（56歳）は業務停止3年。2016年6月28日ごろと7月29日ごろ、建設会社経営のA氏が3人を乗せて自動車を運転中に事故に遭ったことを利用して自動車保険の保険会社から診療費名目で保険金をだまし取ろうと考えた。同乗者の3人を、同医院で実際は1～2日間治療したが、20～21日間治療した旨を記載した虚偽の自動車損害賠償責任保険・共済診療報酬明細書を計6通提出し、保険会社から同医院の普通預金口座に合計3...