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順大不適切入試「少なくとも10年程度前からと推認」

レポート 2019年11月1日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

順天堂大学は11月1日、医学部不適切入試についての第三者委員会による最終調査報告書を発表した。2018年12月に発表した緊急第1次報告書で認定された2017、2018年度入試に加え、2013~2016年度入試でも女性と多浪の受験生の合格可能性を制限する合否判定基準を適用していたことを認定し、「少なくとも10年程度前から批判なく踏襲されていた」ことが推認されるとしている。2013~2016年度に不利益を受けた受験生については、資料が残っておらず確認できなかった(資料は順大のホームページ。緊急第1次報告書や関連訴訟についてはシリーズ『医学部不適切入試』を参照)。 第三者委員会は弁護士の吉岡桂輔氏(吉岡総合法律事務所)、渡邊俊太郎氏(翼法律事務所)、村上嘉奈子氏(のぞみ総合法律事務所)で構成し、翼法律事務所とのぞみ総合法律事務所の弁護士各3人が補助者として調査に従事。2016年度以前の入試の状況や、2019年度入試の実施状況、再発防止策などを検討した。 2013~2016年度も「裁量を逸脱、不適切」 2013~2016年度には、一般入試一次試験と、一般、センター独自併用、センター利用の各二次...