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医療法人の無床診は皮膚科、内科、眼科、外科で経営改善

レポート 2019年11月13日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

11月13日の中医協総会と調査実施小委員会で公表された第22回医療経済実態調査(医療機関等調査)のうち、医療法人の無床診療所の診療科別に見ると、利益率に当たる「損益差額の構成比率」(以下、損益差額率)が増加して経営が改善したのは、計9科のうち、内科、外科、眼科、皮膚科の4科だった。前回2017年度調査では、皮膚科のみだった(資料は厚生労働省のホームページ)。 皮膚科は前回調査から1.4ポイント、内科は1.1ポイント、眼科は0.8ポイントそれぞれ改善。外科は0.9ポイント増加して、マイナス0.2%からプラス0.7%に転じた。損益差額率が減少したのは、精神科が最大で3.0ポイント、耳鼻咽喉科が1.3ポイント、小児科と産婦人科が1.0ポイント。全体では0.1ポイント増加して6.3%となり、わずかながら経営が改善した。 2017年度調査に引き続き、損益差額率が10%を超えた診療科はなく(2015年度調査では産婦人科10.9%と耳鼻咽喉科10.8%)、最大で眼科の8.5%。次いで小児科が7.5%、産婦人科の7.4%だった。損益差額率が最小だったのは外科の0.7%。次いで精神科が1.3%、耳鼻咽喉...