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冠動脈CTとPCI、ガイドライン踏まえた改定へ

レポート 2019年11月13日 (水)  橋本佳子(m3.com編集部)

厚生労働省は11月13日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で、安定冠動脈病変に対する経皮的冠動脈インターベーション(PCI)等の実施や、安定冠動脈病変の診断に当たって、ガイドライン上の推奨や位置付けを踏まえ、2020年度診療報酬改定で評価の在り方を見直すことを提案。また関係学会等の指針、診療ガイドラインのうち、少なくとも保険診療の実施に必要な部分については、一般に参照可能となるような対応をすべきだとした。いずれも概ね了承を得た(資料は、厚労省のホームページ)。 厚労省は、科学的な根拠に基づく医療技術評価を進めるため、2019年8月から9月にかけて、診療報酬の算定留意事項や施設基準等で言及している指針、ガイドライン等の現状を確認した。最近改訂があったものについては、その内容を踏まえて2020年度改定で対応する予定だ。 (2019年11月13日中医協総会資料) PCIについては、「推奨と実態や評価等に隔たりがある」とされた。関係学会によるガイドラインでは、虚血がないことが証明されている患者には、PCIの適応はないとされている。2018年度改定...