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後発薬、「使用割合低いならペナルティーを」支払側

レポート 2019年11月15日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

「後発医薬品の使用割合80%未満の加算については適正化していくべき。非常に低い医療機関には何らかのペナルティーを講じていくべきだ」(健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏) 「使用割合が低い要因がはっきりしない中で、ペナルティーを科すのは反対。現場が前向きに取り組めるような施策で進めるべきだ」(日本医師会副会長の今村聡氏) 「2020年9月の後発医薬品の使用割合80%」という政府目標の達成に向け、11月15日の中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)では、ペナルティーとインセンティブ、どちらの方法で推進していくか、支払側と診療側の間で意見は真っ向から対立した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 「医薬品の効率的かつ有効・安全な使用」がテーマになったこの日の議論では、重複投薬、残薬への対応についても議論。残薬への対応については、処方箋様式の見直しなども検討課題だが、幸野氏は、薬局側が調整し、事後的に医療機関に情報提供できる仕組みの処方箋への導入を提案。日医常任理事の松本吉郎氏は、「薬局で残薬を確認した場合には、まずは処方医にフィードバックすることが必要」と述べ、反対...