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かかりつけ医の役割説明、「機能強化加算」施設でも3割強

レポート 2019年11月15日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の調査によると、2018年度診療報酬改定で、かかりつけ医機能を評価する点数として新設された初診料への加算である「機能強化加算」届出施設は2019年6月時点で、病院51.4%、診療所50.4%とそれぞれ約半数に上ったものの、他院の受診状況や服薬状況の把握は徹底されておらず、同加算を算定しても、かかりつけ医機能を発揮しているとは必ずしも言えないことが明らかになった。 「機能強化加算」の届出施設を受診した患者の87.1%は、当該施設の医師がかかりつけ医であると回答したものの、他院の受診状況を医療機関に伝えているのは71.5%、他の医療機関での処方内容を伝えているのは68.5%。かかりつけ医の役割に関する説明を医療機関から受けている患者は34.9%にとどまった。 これらの結果は中医協総会等で既に速報値で示していたが、厚労省は11月15日の中医協の総会と診療報酬改定結果検証部会で、2018度改定の結果検証に係る特別調査「かかりつけ医機能等の外来医療に係る評価等に関する実施状況調査」の結果としてまとめて報告した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 (2019年11月15日の中医協総会資...