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オンライン診療実施、病院24.3%、診療所16.1%にとどまる

レポート 2019年11月15日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の調査によると、2018年度診療報酬改定で新設されたオンライン診療料の届出は、病院51.4%、診療所47.6%だが、実際にオンライン診療(保険診療外も含む)を実施している施設は、病院24.3%、診療所16.1%にとどまることが明らかとなった。治療上の必要のためオンライン診療の対象となり得る患者がいても、「患者の希望がない」などの理由から実施していないケースも見られたが、実際にオンライン診療を受けた患者への調査では、「対面診療と比べて待ち時間が減った」などメリットを挙げる患者が多かった。 これらの結果は中医協総会等で既に速報値で示していたが、厚労省は11月15日の中医協の総会と診療報酬改定結果検証部会で、2018度改定の結果検証に係る特別調査「かかりつけ医機能等の外来医療に係る評価等に関する実施状況調査」の結果としてまとめて報告した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 (2019年11月15日の中医協総会資料) 対象患者でもオンライン診療せず 調査は2019年7月から9月にかけて実施。オンライン診療料届出施設(2281施設、悉皆調査。有効回答数717施設、有効回答率31.4%...