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34科から31科に、周産期などは強化 - 熊本市民病院◆Vol.3

インタビュー 2019年12月25日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――診療科は34科から減らしました。 いったんは28診療科に減らすことに決定しました。産科と婦人科を産婦人科に、外科、消化器外科、呼吸器外科を外科に、リハビリテーション科も整形外科にそれぞれまとめるといった案です。救急科を新たに作った一方、心臓血管外科は周囲に複数の病院があるので、廃止しました。ところが、小児科と小児循環器内科を小児科としようとしたところ、お母さん方から残してほしいという強い要望が挙がりました。もちろん小児科で小児循環器も継続する方針だったのですが、専門性の高い医師を確保するためにも小児循環器内科として残した方がいいとなりました。最終的には31科の体制です。 熊本市民病院院長の高田明氏は、今の日本は大地震や台風、水害など、いつ災害が起きるか分からないとし、「我々がお世話になった恩返しとして当院で受け入れられるよう、災害訓練などソフト面も充実させていく」と語る。 ――病院が担うべき機能を踏まえて、設計上、どんな点に工夫、留意したのかをお教えください。 医療的には主に4つの機能に重点を置いていく方針です。第一は、周産期医療と小児医療で、4階のワンフロア全てを占めています。N...