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「見ているだけ」の時間で外科医は成長―野村幸世・東京大学消化管外科学准教授◆Vol.1

スペシャル企画 2019年12月1日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

メディアでも活躍する13年目の外科医、中山祐次郎氏(福島県郡山市の総合南東北病院外科)が医療界内外の「憧れの人」に会いに行く対談企画「一介の外科医、憧れの人に会いに行く」。第19弾は東京大学大学院医学系研究科消化管外科学准教授の野村幸世氏。外科医養成、女性医師、医局の意義などについて議論していただきました(2019年10月27日に対談。全4回の連載)。 中山:今回は東京大学大学院医学系研究科消化管外科学准教授の野村幸世先生に来ていただきました。同じ外科の大先輩として、いろいろお聞かせいただきたいです。最初に自己紹介をさせていただくと、私は13年目になります。鹿児島大学を卒業した後、都立駒込病院で初期研修をしました。居心地が良かったので、そのまま9年間いました。外科で、大腸がんを専門としています。現在は福島県の総合南東北病院で一般外科をやりながら、京都大学の公衆衛生大学院に在籍をしているところです。 野村:臨床と研究の両方やってらっしゃるの? 素晴らしいですね。 中山:ありがとうございます。最初に先生のこれまでの歩みを聞かせいただけますでしょうか。 野村:1989年に東京大学医学部医学科...