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東京大学の外科准教授はどんな生活?―野村幸世・東京大学消化管外科学准教授◆Vol.2

スペシャル企画 2019年12月8日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:先生が若手の頃はどのような働き方をされていたのでしょうか。 野村:とても今の「働き方改革」の時代には言えないような生活していました。研修医の時は、ほとんど家に帰ってないですよね。 中山:やっぱり、そういう激しい生活されていたんですね。 野村:だけど、当時はそれはそれで楽しんでいて、つらいとも思ってなかったのが本当のところです。家族もいなかったですしね。手術して、患者さんが落ち着いたら、上の先生が「よし、飲みに行くか」と言うので、遅くまで飲んだくれる。それで大学に戻ってきて、「患者さん、大丈夫かな」なんて見たら、その後当直室で寝てしまうという感じでした。なので、家に帰っていない(笑)。 野村幸世・東京大学消化管外科学准教授 中山:女性だからというハンディキャップを感じたことはありましたか。 野村:そのころは全然感じなかったですね。強いて言えば、当時は看護師との間が大変だった病院もあります。お年を召した看護師さんたちが「何で私が女の言うこと聞かなきゃいけないのよ」みたいな雰囲気を持っている方もいらっしゃいましたね。 中山:女性医師と女性の看護師さんの関係は、今でも難しいと思う人は多い...