1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 特定行為導入で医師から看護師への指示3分の1以下に

特定行為導入で医師から看護師への指示3分の1以下に

レポート 2019年11月21日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省は11月20日の「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」(座長:永井良三・自治医科大学学長)で、特定行為研修を修了した看護師を配置した結果、医師による指示の回数が3分の1以下に減ったとする研究内容を紹介した。看護師の残業時間も4割減少した(資料は、厚労省のホームページ)。 調査は148床の2次救急拠点病院で実施。特定行為研修修了者がいない2016年4~7月と、全21区分の特定行為研修を修了した看護師3人を消化器外科に配置した2018年4~7月の勤務実態を比較した。3人は病棟管理、救急外来、処置、手術室対応を担当した。 消化器外科に勤務する医師から看護師への指示の回数は1週間当たり計692回から計200回と、大幅に減少した。病院側へのヒアリングでは、「研修修了者が医師による事前の包括的指示に基づき対応することが可能となり、医師の指示をその都度依頼する必要がなくなったため、医師による指示回数が減少したと考えられる。特に抗生剤投与等をタイムリーに実施できている」との声が上がった。 病棟看護師の残業時間は1カ月当たり401.75時間から233.25...