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加熱式たばこの扱い、見解分かれる

レポート 2019年11月23日 (土)  水谷悠(m3.com編集部)

中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は11月22日、「外来その2」としてニコチン依存症管理料での加熱式たばこの取り扱いなどについて取り上げ、診療側は有害物質が含まれているのは明らかとして賛成した一方、支払側は「調査研究を継続する必要がある。時期尚早だ」と反対して見解が分かれた(資料は、厚生労働省のホームページ)。 厚労省が提示した論点は次の通り。 ニコチン依存症管理料について、加熱式たばこに関する科学的知見や、対面診療と情報通信機器を用いた診療を組み合わせた診療の効果等を踏まえ、加熱式たばこの取り扱いや対面診療と情報通信機器を用いた診療を組み合わせた診療の取扱について検討することとしてはどうか。 健康増進法の一部を改正する法律の施行に伴い、医療機関が原則敷地内禁煙となったことを踏まえ、施設基準において求めている敷地内禁煙および屋内禁煙の要件について、見直しを検討してはどうか。 日本医師会常任理事の松本吉郎氏は、「有害物質が含まれていることは明らかなので、加熱式たばこであれ、依存症を治したい患者について対象とすることは異存がない」として賛成。ニコチン依存症管理...