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日病協、入院基本料増額など緊急要望

レポート 2019年11月23日 (土)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院団体協議会は11月22日の代表者会議で、2020年度診療報酬改定についての緊急要望をまとめ、発表した。既に2度にわたって要望を出しているが、中医協での議論の流れに対応して改めて要望する。診療報酬実務者会議委員長の池端幸彦氏(日本慢性期医療協会副会長)は「病院経営が厳しい中で、働き方改革に対応しなければならない。どうしてもこれだけは言わなければいけないことをまとめた」と述べた。 働き方改革推進支援のため、入院基本料の増額を強く要望する。 医師事務作業補助体制加算の対象拡大、看護補助加算、病棟薬剤師への評価を要望。 地域包括ケア病棟は本来の目的である地域包括ケアを支えるため、急性期後の加療、在宅等の患者の増悪への対応、在宅療養の支援がバランス良く機能することへの評価を要望。 急性期の重症度、医療・看護必要度については認知症、せん妄、問題行動等への対応の評価継続を要望。 池端氏によると、国の財政が厳しい現状で入院基本料増額を要望することについてはこれまで異論もあったが、今回は、医師をはじめとする働き方改革の実現のためには「真っ先に要望するべきだ」との意見が多数を占めた。加算でなく入院...