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「精神科主治医として性的搾取」、遺族が医師免許剥奪求める

レポート 2019年11月26日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

「精神科主治医という立場を利用した性的搾取」などによって女性患者(当時27歳)が自殺したなどとして、遺族が男性医師の医師免許などの剥奪を求める要望書を11月25日、厚生労働省に提出、同日に記者会見を開いた。遺族は行政処分に当たっては「医師としての資質に欠いた倫理に反する行為を全て考慮してほしい」と訴えている。男性医師は診療報酬を不正請求したとして有罪判決を受け、現在は最高裁に上告している。 会見をしたのは、遺族の鹿児島県の倉岡祐子氏ら。2014年3月に倉岡氏の次女が祖母の治療に同行して男性医師のもとを訪れ、その後は「仕事先が辛いことがあった」として、自身も通院を始めた。その後、男性医師と性的関係を持つようになった。遺族は「千通を超えるメールのやり取りやカルテや処方記録、女性のメモ」などから、男性医師が「不適正投薬や懲罰的断薬などで患者を支配するなど、完全に治療行為から逸脱した患者の搾取を常態化させていた」と主張している。2014年12月に次女は自殺。遺族調査の結果、少なくとも2人が自殺に追いやられ、把握しているだけで約30件の同様の被害があるという。 会見する早川氏、倉岡氏、米田氏(左...