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2022年度以降の医学部定員、2020年春ころに方向性提示へ

レポート 2019年11月27日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は11月27日、8カ月ぶりに「医療従事者の需給に関する検討会」の第31回医師需給分科会(座長:片峰茂・長崎大学前学長)を開催した。マクロの医師需給推計を行い、2022年度以降の医学部定員の方向性について、2020年春をめどに示すスケジュールを想定している(資料は、厚労省のホームページ)。 今後、臨時定員として確保している地域枠の在り方のほか、最近増加する海外医学部を卒業し、日本の医師免許を取得する医師の取り扱いなどを議論していく。海外医学部出身者の医師国家試験合格者は、2019年2月実施の第113回試験で95人。合格者総数9029人の約1%に当たる。今後も増加が見込まれ、医師需給推計に組み込むことがおおむね了承された。 2008年度以降、臨時定員として地域枠等を増やしてきたが、2020年度では2019年度よりも64人分減少。今後の議論を進めるためにも「地域枠が減った理由を、もう少し明らかにしてもらいたい」という要望が相次いだ(『2020年度の医学部地域枠、12大学で計77人減』を参照)。 (2019年11月27日の医師需給分科会資料) 増加するハンガリーの医学部卒の医師 海外...