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健保連幸野氏、義肢装具の療養費不正対策求める

レポート 2019年11月27日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

義肢装具製作に絡む療養費不正請求をいかに防ぐか――。11月27日の中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で、医療機関と義肢装具事業者の連携について議題としたところ、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏が不正請求への対応を強く求め、診療側が反論する場面があった。連携についての議論は深まらず、幸野氏は、不正を防ぐ仕組みの構築を求め、再度議題とするよう要望した(資料は厚労省、不正請求については健保連のホームページ)。 義肢装具を患者に提供する際の医療機関と義肢装具事業者との連携の実態を踏まえ、それぞれの役割に応じた適切な評価ができるよう評価体系を見直すこととしてはどうか。 また、採型に関する処置料について項目を整理することとしてはどうか。 厚労省がこのような論点を提示したところ、幸野氏は義肢装具の診療報酬は「通常、(1)患部の診察、(2)採寸(製作に必要な寸法や角度の測定・記録)または採型(ギプス包帯法による陰性モデル作成)、(3)義肢装具の製作(採型の場合には陽性モデル作成、プラスチック成形作成、適合検査)、(4)医師による装着確認(適合判定)、療養上の指導という工...