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住民に不安、採用辞退、転職…「424リスト」風評被害訴え

レポート 2019年11月29日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

全国公私病院連盟会長の邉見公雄氏は11月29日の記者会見で、厚生労働省が具体的対応方針の「再検証」を求める424の公立・公的医療機関等のリストを公表したことについて「データが乱暴で、古すぎる。専門病院は要らないと言うのだろうか。地方が切り捨てられるのはつらいことだ。患者に不安を与えていて、みんなが怒っている」と痛烈に批判した。構成7団体の代表者も同調し、「採用の決まっていた医師から辞退された」「職員内で転職の動きがある」「『ここの病院は無くなるのか』と相談された」など風評被害を訴える声が上がった(『「424リスト」医師7259人への大調査、47都道府県別の結果一覧』を参照)。 記者会見する邉見氏(左) 21医療機関がリストに入った全国済生会病院長会会長の園田孝志氏は、「一番驚いたのは、済生会中央病院が入ったことだ。済生会中央病院は2017年の春に新築して、(リストの基となるデータを取った2017年の)6月は診療制限をしていた。病床利用率が極めて低く、これは何かの間違いだと思っている。そういう特殊事情を全く勘案しないで指定されたことに驚きと憤りを感じている」と訴えた(『風評被害を招く厚労...