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「定年後の医師が活躍できる医療環境を」、やまがた宣言

レポート 2019年11月30日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の城守国斗氏は11月27日の定例記者会見で、「全国医師会勤務医部会連絡協議会」で採択された「やまがた宣言」を報告した。10月26日に山形県で開催された今回のテーマは「待ったなしの働き方改革 勤務医の立場から」。最後に採択した「やまがた宣言」では、「経験を積んだ定年後の医師が活躍できる医療環境の構築」などを求めた。 宣言は以下の通り。 やまがた宣言 2025年には団塊の世代が75歳以上となり、国民の医療需要は変動し続ける。医師需給分科会では2028年頃にマクロで医師需給は均衡すると推計し、地域枠の効果等を踏まえ2036年を医師偏在是正の目標年としている。しかしながら、地域間格差や診療科間偏在の是正に関しては、その効果が確実とは言い難い。病院による時間外勤務時間の上限には考慮すべきであるものの、勤務する病院の役割や 地域特性、また医師のキャリア等に配慮した勤務時間とすべきと思われる。 国民の高齢化率の上昇は、同時に高齢医師の増加も意味するが、一方で勤務医の多くは定年後も診療に携わることを望んでいる。山形県では、山形大学、山形県、山形県医師会および県内の病院で構成された協議...