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医療データ活用で新学部、2022年設置を計画、東京医科歯科大

レポート 2019年12月3日 (火)  長倉克枝(m3.com編集部)

医療データ活用人材育成に特化した大学の学部を作る――。東京医科歯科大学がそんな計画を進めている。12月2日に開催した記者懇談会で同大特命教授の宮野悟氏が講演し、教員29人から成る「M&Dデータ科学センター」を2020年4月に新設した上で、2022年に新学部として「メディカルデータサイエンス学部」を設置する計画を明らかにした。 同大特命教授の宮野悟氏 まず、2020年4月に宮野氏がセンター長に就任する「M&Dデータ科学センター」を設置する。同大には大学病院のほか疾患バイオリソースセンター、難病治療クラスターなどがあり、医科と歯科の臨床にかかる大量のデータがある。同センターは基礎、応用、臨床での展開に向け、それぞれ「M&Dデータ科学基盤系」「M&D;データ科学実践系」「M&D;データ科学アウトカム系」の3部門を置き、同大が保有するこれらのデータを活用し、全国モデルとなるよう人材育成や研究を担う。 教員は29人で、そのうち10人は新規採用する。教員は、情報科学、統計科学、計算科学、倫理的・法的・社会的問題(ELSI)を含む領域の研究者らが集まっているという。宮野氏は数学者で、1996年から東...