診療報酬改定「比率を病院に厚く」日病

日本病院会会長の相澤孝夫氏は12月3日の記者会見で、全日本病院協会、日本医療法人協会と行った経営実態調査の大まかな内容についての報告が11月30日の理事会であったことを明らかにした。詳細は今後公表するが、経常利益、医業利益とも赤字基調で、2期連続の赤字病院が多いとして、「病院は青息吐息との発言もあった。非常に厳しい」と述べた。理事会では、財務省の財政制度等審議会が出した建議にある、「病院と診療所で配分の比率を変える」との内容について「病院に厚くしていただけたらありがたい」との意見が出たという。 経営が厳しい原因としては、相澤氏は薬剤費の増加を挙げた。特に注射の金額が増えたことで、「収入は増えるが高い注射はほとんど利益が出ず、多少収入が増えても利益がでない構造に陥っている」との意見もあったという。給与費については、「民間は利益が減るとボーナスを削るので、給与は抑えられている。それは明らかに出ている」と述べた。 地域医療機能推進機構（JCHO）発注の医薬品を巡る卸4社の談合疑惑についての質問があり、相澤氏は、それに関する報告は会員からは上がってきていないとして、「競争は適正にやっていただき...