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福島医大、手術事故を機に医療安全アクションプラン策定

レポート 2019年12月5日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

福島県立医科大学は12月5日、50歳代の男性患者への手術で重篤な後遺症が残った医療事故を機に、同大附属病院の医療安全管理体制の充実・強化を図るためのアクションプランを策定したことを公表した。▽アクシデント対応の強化、▽患者対応の充実、▽医師の業務負担軽減への取り組み、▽医療安全文化の醸成、▽臨床研修医・学生のガバナンスの強化――という5つの基本目標に基づき、業務改革、意識改革および組織改革に集中的に取り組み、2021年3月までに目標とする水準まで体制を整えていく方針(資料は、福島医大のホームページ)。なお、本医療事故は、患者側と和解済み。 契機となった医療事故とは、2015年12月、福島医大整形外科が実施した「頚椎後縦靭帯骨化に伴う頚髄症に対する、T-saw による棘突起縦割式脊柱管拡大術」での事故。術直後から四肢麻痺が発生した。外部有識者を交えた医療安全検討委員会を設置したのは、事故から3年強が経った2019年1月。同年6月に報告書がまとまり、10月11月に福島医大のホームページで公表した(資料は、福島医大のホームページ)。同報告書の主眼は、手術の医学的な検証ではなく、術後の対応経過...