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麻生財務相「2020年度予算、診療報酬改定が大きな論点」

レポート 2019年12月6日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

経済財政諮問会議は12月5日、社会保障制度改革を議題とし、加藤勝信厚労相は、2020年度診療報酬改定における4つの基本方針案を説明したほか、医療経済実態調査を踏まえ、「一般病院の損益率は、引き続きマイナス。一般病院(医療法人)でも、3分の1以上の病院は赤字」などと厳しい現状を説明した。しかしながら、麻生太郎財務相は、「2020年度予算では、診療報酬改定が大きな論点。改定は、国民全体の負担抑制を主眼に置き、慎重に対応する必要がある」と述べ、民間議員からは、「赤字だからといって、その報酬を引き上げていくのは良くないのではないか」との発言が出るなど、診療報酬引き上げに抑制的な意見が相次いだ(資料は、内閣府のホームページ)。 地域医療構想についても議論があり、加藤厚労相は、具体的対応の再検証要請対象となった424の公立・公的医療機関等に続き、民間医療機関の議論を進めていくとし、「今年度はできるだけ早期に、民間の特性に応じた新たな観点を加えた分析の検討を行っていく」「来年の骨太方針の策定時期を目途に、2025年までの地域医療構想全体のより具体化した工程表を作成」などと説明。民間議員からは、「地域...