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医師の4割超、臨時地域枠の廃止を求める

レポート 2019年12月8日 (日)  小川洋輔(m3.com編集部)

文部科学省が諮問した2020年度医学部入学定員のうち、臨時増員計画による地域枠の定員が2019年度と比べて計64人減少することが明らかになった。12大学が定員を減らした一方、恒久定員枠内で地元に定着する医師を育てる試みも出ており、制度自体の在り方が転機を迎えている(『2020年度の医学部地域枠、12大学で計77人減』を参照)。m3.com意識調査では、臨時地域枠の是非や地方の医師不足対策について尋ねた。 Q 臨時増員計画による地域枠により、地方に定着する医師が増えたと思うか。 全国の医師の36%が「増えた」、「ある程度増えた」と回答。特に北海道では55%近くに達した。四国、東北、九州も増えたと感じる医師の割合が高く、地方ごとの大学や自治体の取り組みが医師の実感につながった可能性がある。一方、約半数は「分からない」と回答しており、特に関東、近畿では50%を超えた。 Q 臨時増員計画による地域枠の定員はどうするべきか。 開業医、勤務医ともに廃止を求める声が4割を超え、最も多かった。地域別に見ると、廃止するべきとの回答は、関東で44%とやや高かったが、全地域で3割を超えた。 Q 地方の医師を...