1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 回復期リハビリの実績指数引き上げで対立

回復期リハビリの実績指数引き上げで対立

レポート 2019年12月6日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は12月6日、「入院医療その4」として回復期リハビリテーション病棟入院料を取り上げた。厚生労働省が入院料1、3、5についてリハビリの実績指数の基準値引き上げを提案したところ、診療側はこれに反対。支払側は、引き上げに賛成した上で入院料2、4、6へ新たに基準値を導入することを求め、診療側と対立した。厚労省は2、4、6への導入には消極的な姿勢を示した(資料は、厚労省のホームページ)。 現行のイメージ 2019年12月6日中医協総会資料 改定案のイメージ 2019年12月6日中医協総会資料 日本医師会常任理事の松本吉郎氏は、「実績指数の基準が上がれば上がるほど、在宅復帰率と重症患者比率の基準を満たすのが難しくなる。アウトカム評価は諸刃の剣であり、厳しくすればいいというものではない」と反対を表明。これに対し、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏は、「基準引き上げに異論はない」とした上で、入院料2、4、6にも実績指数を導入することを求めた。 2019年12月6日中医協総会資料 松本氏は「1と2、3と4、5と6の(実績指数の)階段は、ある...