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フリーランス医師、“青い芝生”とは限らず

オピニオン 2019年12月15日 (日)  神田橋宏治(医師、DB-SeeD社長)

さて19回目です。そろそろネタに詰まってきたところで、幾つか候補を挙げたところ、フリーランス医師というお題をいただきました。改めてなんだろうと思って調べてみると、最近一部の若手から中堅医師の間でちょっとはやっているようです。おそらく外来・病棟・カンファレンス・手術・当直、場合によっては研究まで行わなければならない常勤医師のハードさから離れたいという医師が増えてきているのではないでしょうか。 自分自身の大病院勤めだった時代を考えても、その気持ちはよく分かります。毎日日付が変わってから帰ってきたり、日帰り旅行に行こうとした行きの電車で病院から呼ばれたり……。 『フリーランス医師のつくり方』(おると著、日本医事新報社)という本が2019年10月に出版されたばかりなのを見付け、 さっそく買って読んでみました。同書によるとフリーランス医師というのは常勤先を持たず、複数の医療期間と契約してそこで定期的に勤務していく形の働き方が主なようです。 そう考えると僕も一時期、ここで言うフリーランスをやっていた時期がありました。地域の病院から軸足を半分産業医に移そうとした今から4年前のころです。それまで週4....