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機能強化加算の患者説明、“押し付け合い”再び

レポート 2019年12月11日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

12月11日の中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で、機能強化加算の患者への説明を誰が担うかの議論は、支払側と診療側で再び押し付け合いの様相を呈した。この問題は10月31日にも議論しており、同様のやり取りに終始した(資料は厚生労働省のホームページ、前回の議論は『診療側と支払側、機能強化加算の患者説明を押し付け合い』を参照)。 厚労省は10月31日に出た主な意見をまとめた資料を提出した上で、「機能強化加算を届出る医療機関において、患者に対して説明する内容は、かかりつけ医機能及び当該患者が得られるメリット等に係る説明をすることについて、現場の負担感や、診療時間への影響も踏まえ、どう考えるか」と提案した。 日本医師会常任理事の松本吉郎氏は「個別に説明することは同意できない。他の加算と同様、掲示で十分だ」と主張。また、算定要件のハードルが高いとして、見直しも求めた。健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏はこれに対し、「患者に分からないまま80点が加算され、凍結された妊婦加算と同じ意味を持つ。(患者への)説明責任を果たすことを強く求めたい」と反論した。日医常任理事の今村聡...