1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 中村医師の葬儀、アフガン大使、医療関係者ら1300人超が参列

中村医師の葬儀、アフガン大使、医療関係者ら1300人超が参列

レポート 2019年12月11日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

ペシャワール会現地代表としてアフガニスタンで医療支援などに従事し、12月4日に現地で銃撃され、死亡した医師の中村哲氏の葬儀が12月11日、福岡市内でしめやかに営まれ、医療関係者ら1300人超が参列した。同会会長の村上優氏は「中村哲先生の意志を守り事業継続に全力を挙げます。遺志ではなく今も私たちの心の中で生きておられる中村哲先生の意志として」と述べ、今後も同国の支援を続けていく決意を語った(全文は『追悼の辞【ペシャワール会会長村上優氏】』を参照)。 葬儀は午後1時から非公開で執り行われ、村上氏が「追悼の辞」を、駐日アフガニスタン大使のバシール・モハバット氏ら計6人が弔辞をそれぞれ述べた。 同会によると、村上氏は「今の私には先生の死を受け入れる余裕はありません。いくら力を振り絞っても、押し寄せる悲しみに圧倒されるばかりです」と中村氏の死を悼み、アフガニスタンやパキスタンなどでの長年の活動を振り返りながら、「人の幸せとは、3度のご飯が食べられて、家族が一緒に穏やかに暮らせることだ」という中村氏の言葉を紹介。「先生は、この35年間、アフガニスタンや日本の膨大な人々の心の支えとして実りのある事業...