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2020年度改定意見書、「プラス・マイナス」両論併記

レポート 2019年12月12日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は12月11日、2020年度診療報酬改定に向けた加藤勝信厚生労働大臣宛ての意見を取りまとめ、田辺会長が厚労省保険局長の濱谷浩樹氏に手渡した。12月6日で支払、診療両側が表明した意見を踏まえて公益側が作成し、マイナス改定を求める支払側とプラス改定を求める診療側の意見を両論併記とした(『支払側「マイナス改定を」、診療側「プラスを」』を参照)。公益側案に対して両側から意見は出ず、議論はなくまとまった。 意見書では、社会保障審議会医療保険部会および医療部会において取りまとめられた「2020年度診療報酬改定の基本方針」に基づいて、全ての国民が質の高い医療を受け続けるために必要な取組についての協議を真摯に進めていくとの基本認識については、「支払側委員と診療側委員の意見の一致をみた」と指摘。ただし、この認識のもとで2020年度改定にどのような姿勢で臨むかは見解の相違が見られたとして、両側の意見をそれぞれ記載した。 支払側 適正化・効率化を通じた制度の安定とその持続可能性を高めていくことが、喫緊かつ重要な課題である。医療経済実態調査結果か...