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中村哲医師に「頭が下がる思い」日医横倉会長が追悼

レポート 2019年12月12日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

アフガニスタンで医療支援などに従事し、12月4日に現地で銃撃されて死亡した医師の中村哲氏について、日本医師会会長の横倉義武氏は12月11日の記者会見で、「ここに謹んで哀悼の意を表したい。医療活動の傍ら、灌漑事業で1万6000ヘクタールを超える地に水を供給するなど多大なる貢献をした。頭が下がる思いだ」と述べて追悼した。 横倉氏は中村氏の写真を傍らに置き会見 日医は11月1日に開催した設立72周年記念式典並びに医学大会で、「医学、医術の研究または地域における医療活動により、医学、医療の発展または社会福祉の向上に貢献し、特に功績顕著なる功労者(都道府県医師会長推薦)」として日本医師会最高優功賞を中村氏に贈っていた。同日にはアフガニスタンでの活動があり本人は参加できず、同月22日に帰国した際に記念の盾を授与した。横倉氏はその際の写真を傍らに置いて会見し、「この写真を拝見しても、改めて残念だ」と述べた(『日本医師会最高優功賞20人、医学賞3人が受賞』を参照)。 横倉氏は、ジュネーブ諸条約で紛争当事国はいかなる場合も衛生要員、衛生施設、部隊、病院船、衛生航空機を含む医療用輸送手段を攻撃してはならず...