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診療報酬本体は0.55%増で最終調整、ネットではマイナス

レポート 2019年12月14日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

政府は12月13日、2020年度診療報酬改定で本体を0.47%、医師等の働き方改革推進分として0.08%、計0.55%引き上げる方向で最終調整に入った。本体のプラス改定が実現すれば、7回連続。ただし、薬価と医療材料の引き下げで、トータルではマイナス改定になる見通しで、全体マイナス改定は4回連続。働き方改革の関連では、地域医療介護総合確保基金を上積みする方針で検討している。 12月17日に予定されている加藤勝信厚労相と麻生太郎財務相の大臣折衝で正式に決定する見通し。改定率も踏まえた2020年度予算案は12月20日に閣議決定する予定。 診療報酬本体0.55%の引き上げは、2018年度改定と同じ。2018年度改定では、診療報酬本体は薬価・材料等を差し引いたネット改定率はマイナス0.9%、さらに薬価制度改革を含めてマイナス1.19%だった(『「2018年度改定、ネットでマイナス1.19%」、大臣折衝で決定』を参照)。2020年度改定に向けて、日本医師会をはじめ医療提供側は、診療報酬本体のプラス改定を求めていた(『大幅プラス改定で働き方改革実現を」日医など総決起大会』を参照)。診療報酬本体0.4...