2020年度診療報酬改定、全体で0.46%マイナス
レポート
2019年12月17日 (火)
水谷悠、小川洋輔(m3.com編集部)
厚生労働相の加藤勝信氏は12月17日、2020年度診療報酬改定で本体部分を0.55%(国費600億円程度)上げ、薬価を0.98%(同マイナス1100億円程度、市場拡大再算定の見直しなどの影響を含めると0.99%)、材料価格を0.02%(同マイナス30億円程度)下げることを財務大臣の麻生太郎氏との折衝で決定したと発表した。全体では、0.46%の引き下げ。 本体部分のプラス改定は7回連続。厚労省は、本体部分0.55%のうち、救急病院における勤務医の働き方改革に消費税財源を活用して0.08%を充て、他の部分と財源が違うとして、診療報酬本体の改定率から薬価・材料価格の引き下げ分を差し引いた従来の「ネット」の数字については表示しないと説明した。また、改定率で特定の目的に限定して割合を示すことは「極めて特例的」としている。このため、「全体0.46%マイナス」については、m3.com編集部が本体と薬価、材料の数字を単純に差し引きして算出した。 社会保障関係費の実質的な伸びは4100億円程度に抑える。2019年夏の概算要求の時点では約5300億円だった。加藤厚労相は記者会見で「今後高齢化が進む中でその...
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