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日医横倉会長「国民皆保険の理念守られた」

レポート 2019年12月20日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は12月19日、政府の全世代型社会保障検討会議が中間報告をまとめたことを受けて記者会見し、「自民・公明両党の提言よりも少し踏み込んでいる点に懸念もあるが、日医の提言により国民皆保険の理念が守られた内容となった」と評価した(『全世代型中間報告、一般病院も定額負担の検討対象に』を参照)。 「自民・公明両党よりも少し踏み込んだ」と表現したのは、自民党の人生100年時代戦略本部と公明党の全世代型社会保障推進本部、それぞれの政府への提言で75歳以上の後期高齢者の自己負担割合で「2割」との記述がなかったのに対し、全世代型社会保障検討会議の中間報告では現役並み所得者を除き、所得が一定以上の場合は2割とすることが明記されたことによると説明。ただし、当初の議論では「患者の負担を増やす表現が非常に多かったように思う。過度の患者負担に頼りすぎないようにということは、いろいろな意見陳述の場で申し上げた」と述べ、そうした主張が一定程度取り入れられたとの認識も示した。 外来受診時定額負担については、「将来のビジョンもないまま、財政的に支えられないからといって、基本的なルールを変えて患者に...