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2020年度薬価制度改革の骨子、中医協総会で了承

レポート 2019年12月20日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は12月20日、次期薬価制度改革の骨子を了承した。新薬創出・適応外薬解消等促進加算を見直し、新薬創出へのインセンティブを設ける一方、効能追加で市場が拡大した場合、類似薬がない場合でも、年間販売額が350億円を超える場合は一定の条件に基づき再算定を行うルールを新設するなど、臓器横断的な薬剤開発を想定した改革が盛り込まれている(資料は、厚生労働省のホームページ)。 次期薬価制度改革案は12月13日の中医協薬価専門部会でおおむね合意が得られ、12月20日の中医協総会に先立ち開催された薬価専門部会で承認した(『2020年度薬価制度改革の骨子(たたき台)、おおむね了承』を参照)。 2020年度保険医療材料制度改革の骨子は12月18日の中医協総会で了承ずみ。中医協は、薬価制度、保険医療材料制度見直しの大枠の議論を終え、2020年年始からは、2020年度診療報酬改定に向けた医科本体等の具体的な点数の議論に入る。 薬価専門部会、総会ともに議論なく、了承した。 類似薬がなくても効能変化再算定 薬価制度改革と保険医療材料制度改革の中で、注目さ...