日病相澤会長、一般病院での定額負担「おかしい」

日本病院会会長の相澤孝夫氏は12月23日の定例記者会見で、政府の全世代型社会保障検討会議が紹介状の持たない患者に定額負担を求める制度を200床以上の一般病院にも広げる方針を示したことに対して「ベッド数で制限し、負荷をかけるのはおかしい。軽々にこんなことを出されても困るという声が上がっている」と批判した。年明けに日病として意見書を出す予定だ。 会見する相澤会長 相澤氏は「そもそも200床以上が大病院か。どんな基準か全く分からない。地域によって概念が随分違うと思う。200床以上でも、地域に密着した形を取っていて、一般外来を診ることで貢献している病院もある。そもそも機能分化と言っても、どこで線を引けばいいか、議論もされていない」と指摘。「患者の負担は、地域によって重さの差がある。増額したら地域の病院はどうなるか考えた上で、社会保障の在り方考えてほしい」と注文をつけた。 全世代型社会保障検討会議の中間報告では、200床以上の一般病院の一部を定額負担の検討対象とし、病院へ支払う従来の負担（初診時5000円以上、再診時2500円以上）から増額した上で、増額分を保険財政に繰り入れるとしている。一般病...