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「男性にも差別」年齢等で不合格の元受験生が順大提訴

レポート 2019年12月24日 (火)  小川洋輔(m3.com編集部)

順天堂大学の医学部受験で年齢などを理由とした差別によって不合格とされたとして、元受験生の男性1人が12月24日、同大学に慰謝料1200万円などの損害賠償を求める訴訟を起こした。男性が地方の国立大学医学部へ進学するためにかかった費用などを含めると、請求額は数千万円規模になる。医学部の不適切入試を巡っては、元受験生の女性による提訴が相次いでいるが、男性が原告となるのは主要な訴訟で初めて(シリーズ:不適切入試を参照)。 多様性を認めてほしいと訴える元受験生の男性 訴状などによると、男性は2009年3月に一般の大学を卒業後、音楽活動と並行して塾講師などの勤務を経て医師を志望するようになり、2018年1月から2月にかけて、32歳で順大医学部を3方式で受検。一般入試A方式は1次試験、センター・一般独自併用とセンター利用では2次試験で、いずれも不合格となり、地方の国立大学医学部へ進学した。現在は同大学へ通うため、妻と別居している。 順大は2018年12月、いずれも合格点に達していたことを男性に通知。一般入試A方式については面接官の1人がC-と評価したため、「男3浪C以下不合格」という不適切な基準によ...