2019年の出生数は86万4000人、90万人を下回るのは初

厚生労働省は12月24日、2019年の人口動態統計の年間推計を公表、出生数は2018年の91万8400人よりも5万4000人減の86万4000人となる見通しであることが明らかとなった。出生数が90万人を下回るのは、1899年の統計開始以来、初めて（資料は、厚労省のホームページ。以下、2018年以前は確定数、2019年は推計数）。 死亡数は2018年の136万2470人よりも1万4000人増え、137万6000人。出生数を差し引いた自然減も50万人を初めて超え、51万2000人。2018年の自然減は44万4070人だった。国立社会保障・人口問題研究所の2017年4月の将来人口推計では、出生数が90万人を割り込むのは2020年、86万人台となるのは2021年と予測されていたが、2年早まった。 出生数は平成が始まった1989年は、124万6802人。平成から令和にかけて約3割（38万2802人）も減少したことになる。 「令和婚」で結婚を先延ばししていたことが出生数減少の一因とされるが、婚姻件数は58万3000件で、2018年の58万6481件よりも3000件減少する見通し。1971～74年生...