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「テレビに出る医者」という色物感が出てしまう?―消化管外科医、京都大学医学研究科博士課程・山本健人氏◆Vol.3

スペシャル企画 2020年1月12日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:さて、ここからがいよいよ本論とも言えますが、メディアに出るようになって、良かったこと、悪かったことはいかがでしょうか。先ほどは、実名顔出しは怖かったと言ってましたよね。 山本:僕はまだそんなに名前も顔も知られていないので、これから本格的に色々な批判にさらされるのだろうなと思っています。 中山:いろいろ言われますよ(笑)。 山本健人氏(右)と中山祐次郎氏 山本:過去には「本業をおろそかにするな、医者の仕事は患者を診ることであって、メディアに出ることじゃない」というコメントが来たこともあります。 あと、お金に関する批判もありますね。記事を書いたり、講演をしたりすると、報酬で稼いでいるんだろうと。実際はすごく安いんですけどね。「医者は清貧であれ」と考えている人は多いと思います。中山先生はどうでしたか。 中山:確かに僕も、矢は後ろから飛んでくる感じがしますね。同業者から撃たれるというのは、もう当たり前で、税金みたいなものだと思うんです。日本は特に同調圧力も強いし、違うことやっている奴を見たら、イラッとするのは僕も感情的には理解できます。 最初はつらかったですけど、今思えば、最初の本は医者...