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医師のタスクスイッチの効率を上げる5つの方法

オピニオン 2019年12月28日 (土)  志賀隆(国際医療福祉大学准教授/同大三田病院救急部長)

12月になると救急搬送が増えます。先日も、朝8:30に交通外傷患者Xさんと肺炎の患者Yさんを引継ぎ、さらに腹痛の患者Zさんが運ばれてくるということがありました。XさんとYさんを引継いだ後、研修医の先生と看護師さんに「こういうときは患者さんの認証をいつにも増してしっかりする必要がありますよ!」と声をかけて、情報共有のために各患者さんの情報をホワイトボードに書いたところでした。そこに、腹痛の患者Zさんが救急搬送され、研修医のA先生が引継ぎを受けました。そして次の瞬間です。 私の目の前でA先生がZさんの書類をXさんの書類ファイル内に入れました。 「ちょっと待って!それ別の患者ファイルと書類が混ざっているよ!」 と指摘すると、 「え?あら本当だ!すいません!」 「複数患者さんがいるときには気をつけようね!」 「はい!わかりました!」 医師にとって複数の患者さんを担当し、多重課題への対応(マルチタスク)をすることは避けられないことです。究極的には「シングルタスクにする」がベストです。でも無理ですよね。ちょうどお昼を取ろうとした時に、外来や入院で呼ばれてイラっとしたことはないでしょうか?実際のとこ...