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「国際潮流と日本のメンタルヘルス政策」聴講記

オピニオン 2019年12月28日 (土)  藤原実咲、河井孝夫(東京大学医学部医学科6年)

12月18日、我々は「国際潮流と日本のメンタルヘルス政策」グローバル専門家会合と題されたシンポジウムに参加させていただきました。精神科、公衆衛生に興味があったので、その分野のエキスパートの方々が集結されるこのシンポジウムで、どのようなディスカッションが行われるのは非常に興味があるところでした。京都大学大学院医学研究科先端国際精神医学講座と日本医療政策研究機構(HGPI)の共催、協力が米国ジョンズ・ホプキンス大学です。 ご縁がありお誘いくださいましたジョンズ・ホプキンス大学の澤明先生、並びに黒川清先生をはじめとしてHGPIの方々にはこの場を借りて感謝申し上げたいと思います。 まず、午前のテーマは「トップアカデミアが語るメンタルヘルスの国際潮流」ということで、専門分野横断的な話題提供とディスカッションが行われました。 澤先生による開会の辞の後、最初のご講演では、神庭重信先生(日本精神神経学会理事長)が日本精神神経学会の歴史、現在の学会の取り組みをお話しされました。今までの日本の学校教科書で、精神障害に関してどのような記載がされていたのかを振り返り、たった数十年前でさえ今から見れば人権に全く...