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「これからは医師がAIを使いこなす時代に」―日本メディカルAI学会理事で第2回学術集会大会長の瀬々潤氏に聞く

インタビュー 2020年1月20日 (月)  聞き手・まとめ:長倉克枝(m3.com編集部)

医療でのAI(人工知能)活用の推進に向け、2018年日本で初めて設立された学会である日本メディカルAI学会(AIラボ『医療AI開発で国内初の学術団体「日本メディカルAI学会」が発足』参照)が、第2回学術集会を1月31日から東京都内で開催する(事前参加登録は1月22日まで。学会のホームページはこちら)。開催に先立ち、最近の医療AIを巡る動向、学術集会の見どころなどを、同学会理事で第2回学術集会大会長を務める株式会社ヒューマノーム研究所代表取締役社長の瀬々潤氏にお伺いした(2019年12月23日にインタビュー)。 ――最近の医療AIの動向をお伺いできますか。 医療AIの研究やニュースを俯瞰していると、2019年の後半から臨床応用の話題が増え、この1年の間に時代の変わり目が起きました。画像診断支援を中心とする基礎研究が多く、その傾向は続いていますが、最近ではFDA(米食品医薬品局)やPMDA(医薬品医療機器総合機構)の認可に向けたような臨床現場でのトライアルが多く行われています。また医療AIに取り組む人たちも、これまでは先端的な一部の研究者に限られていたのが、最近では一般の病院に勤務する医師...