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英語が伝わらない中で臨床医がサバイブする秘訣―心臓外科医、北原大翔氏(メドスター ワシントン ホスピタル センター)◆Vol.4

スペシャル企画 2020年2月16日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:よく「医師として働くならアメリカ、患者になるのだったら日本」と言われたりしますが、実際いかがでしょうか。また、ひっくるめてどちらが「良い医療」を提供できているかも含めて。 北原:患者としてなら、日本の方が絶対にいいですよね。 中山:あっさり。 北原:日本の医療のほうが、絶対いいと思いますよ。医療の質とはまた別かもしれませんが、おもてなし、一個一個の細かい気配りは日本人の方がいいですよね。僕が日本人だから、そう感じる面もあると思いますが。アメリカはやっぱり、ちょっと雑です。ただ、その雑さで結果に差が出るのは100人いたら1人いるかいないかぐらいかもしれません。同じ病気で100⼈患者さんの⼿術して、⽇本は100⼈とも⽣きるけど、アメリカは99⼈⽣きて1⼈死んでしまうかもしれない、みたいな。 中山:低所得者は医療費が高すぎて医療機関に行けないという話も聞きます。 北原:保険によるでしょうね。保険のこと詳しくないのですが、低所得者っぽい人の手術もけっこうやっています。来たらやらざるを得ないからやるみたいな。で、やった後に困るというのは日本と一緒で、ありますけどね。 中山:さらに細かい質問...