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日医横倉会長「子年は医療の在り方を方向付ける年」

レポート 2020年1月9日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は1月8日の定例記者会見で、2020年6月に取りまとめられる予定の政府の全世代型社会保障検討会議の最終報告について、「今後の我が国の医療の在り方を左右する極めて重要な意味を持つ」とし、「我が国の苦しい財政状況によって社会保障に対する歳出抑制圧力が強まる中、紆余曲折はあると思うが、国民の安心につながる社会保障制度が構築されるよう引き続き主張していきたい」と、政府に対して日医の考えを主張していく姿勢を示した。 会見する横倉会長 子(ねずみ)年となる2020年。横倉会長は「2008年は後期高齢者医療制度が始まり、1948年は医療法と医師法が制定された。1888年には後藤新平先生が後の健康保険法の原点とも言える職業衛生法を発表している」と過去の子年の出来事を挙げ、「過去の子年は今後の医療の在り方を方向付ける重要な年だった」と述べた。 その上で、2020年は全世代型社会保障検討会議の最終報告が医療の在り方を左右すると指摘し、政府・与党に対する働きかけを強める方針を強調した。 全世代型社会保障検討会議では2019年12月に中間報告を取りまとめ、一定以上の所得がある後期高齢...