424病院リスト期限延長、「評価したい」全自病会長

全国自治体病院協議会会長の小熊豊氏は1月9日の記者会見で、いわゆる「424病院リスト」で再編統合を伴う再検証要請対象となった病院は2020年9月末までに結論を出すことについて事実上の期限延長となったことに関し、「評価したい。9月は絶対に無理と考えている」と述べた。厚生労働省は、2019年12月24日の地域医療確保に関する国と地方の協議の場で、「弾力的に対応する」方針を明らかにしていた（『民間病院データ、年明けに県に提示、公表は県の判断』を参照）。 小熊氏は、民間病院のデータは地域医療構想の調整会議で活用するため厚労省が都道府県に提示し、一律には公表しないことについては、「民間も同じようにデータを出して、調整会議で一定の基準で、と話してきたが、厚労省はそう考えていない」と指摘。公立・公的と民間では役割が違うことや、民ではデータ公表が死活問題になりかねないこと、「424病院リスト」公表で巻き起こった混乱などを考慮したのではないかとの見方を示した。 働き方改革が一番大変 2020年の諸課題については、医師需給や地域医療構想を挙げつつ、「一番大変なのは働き方改革だ」と述べた。副業・兼業や、時間...