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ICT駆使、患者目線に立ち機能を強化- 慈恵大学病院◆Vol.3

レポート 2020年1月17日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――新外来棟は、患者さんのアメニティーも向上しました。1階のエントランスを入ると「慈恵プラザ」と「慈恵スクエア」があります。 患者さんの目線に立った機能の強化も、新外来棟の特徴です。PFM(Patient flow management)という考え方です。「診療に関わる高度で複雑なものは各科外来に分散」「単純・均一なものは集約化」という発想です。 浅野晃司・慈恵大学理事 「単純・均一なものは集約化」の一つが、1階にある800㎡ほどの広さの「慈恵プラザ」。総合案内、再来受付機のほか、カフェなども配置し、患者さんが自由に過ごせるスペースになっています。約250㎡の「慈恵スクエア」も普段は患者さんのスペースですが、救急部に隣接しており、医療ガスなどの設備も配置しているので、災害時には両者を使い、患者さんのトリアージ、対応スペースとして使用することを想定しています。2階以上の各フロアにも、患者さんの待合スペースを随所に設けています。 新外来棟は、2階は検査室、3階から5階が診察室ですが、受け付けした後は自分の順番が近付くまで、本を読んだり、お茶を飲んだり、どこの場所でも自由に待ってもらうことを...