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聖マリアンナ医大入試で「一律の差別的取り扱い」

レポート 2020年1月17日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

聖マリアンナ医科大学は1月17日、医学部入試に関する第三者委員会の調査報告書を公表した。報告書では調査対象とした2015年度から2018年度の入試で「性別・現浪区分という属性による一律の差別的取り扱いが行われた」と認定、公正な入試を行うという規範意識が入試委員長らに著しく欠如していたと厳しく批判した。2018年7月の東京医科大学を皮切りに相次いで発覚し、同年12月に文部科学省が「不適切」または「不適切の疑い」として発表した10大学それぞれの入試に関する調査結果が、1年余りを経てようやく出そろった。 報告を受け、聖マリアンナ医大は当該年度の受験生のうち、入学者と2次試験に合格して辞退した者を除き、申し出に応じて入学検定料相当額を返還することを発表した。 文科省は2018年12月の発表で、東京医大など9大学の入試を不適切としたが、聖マリアンナ医大については、「見解の相違がある」として不適切と断定せず、「不適切の疑い」としていた。当時の柴山昌彦文科相は第三者委員会設置を再三求めたが、同大は当初設置しなかった。監事による監査を行い、「男女あるいは現役・浪人等の属性に分け、その属性により一律に加...