「地域医療構想の実現」、経済財政諮問会議で議論を

経済財政諮問会議は1月17日、2020年前半の主な検討課題について議論した。有識者議員は、全世代型社会保障改革の実現に加え、「少子化対策」、「女性活躍推進」、「さらなる働き方改革の進化」を一体的に強化することが急務と指摘し、医療については、地域医療構想の実現などを検討課題に挙げた（資料は、内閣府のホームページ）。 有識者議員の資料では、「重点課題と対応の方向性」 として、（1）GDPと同時にQOLを高める質の高い経済成長、（2）国民生活の安心――の2つを柱に掲げ、（2）の中で、「財政の構造改革」に言及。「新経済・財政再生計画の下、改革工程表に沿って改革を着実に推進するとともに、ワイズスペンディングの徹底を通じて、未来に活きる投資への重点化、公的サービスの持続可能性強化に 取り組み、国民生活の質の底上げと財政の健全化を推進すべき」として、地域医療構想の実現、保険者機能の強化、介護の効率化、世代内・世代間のバランス強化、 歳出の無駄削減等――を課題に挙げた。 17日の会議のもう一つの議題は、「中長期の経済財政に関する試算」。麻生太郎財務相からは、「2025年度の基礎的財政収支（プライマリー...