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医師と保健師の仕事「線引きは無意味」◆Vol.3

スペシャル企画 2020年3月21日 (土)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)

奥村昇司(おくむら しょうじ)氏 1987年、岐阜大学医学部卒業後、岐阜大学医学部附属病院、志聖会犬山中央病院(現総合犬山中央病院)などで勤務。2005年、岐阜県立下呂温泉病院内科部長兼糖尿病・代謝内科部長。2010年、おくむらクリニックを開業。 ――下呂市内で糖尿病をメーンとしたクリニックを開業したのはなぜですか。 もともと岐阜大学では糖尿病の研究をしていて、2005年に総合内科部長兼糖尿病・代謝内科部長として岐阜県立下呂温泉病院へ赴任しました。下呂は生まれ故郷なのですが、それまで地元に戻る予定もなく、下呂温泉病院に赴任したのも大学の医局人事でした。ただ、総合内科部長として地域医療に携わっていて、南飛騨地域に糖尿病の専門医が少ないことを実感しました。そのため市内外から片道1時間以上かけて通院される患者さんもいます。 飛騨地域は塩分摂取量が多く、生活習慣病のリスクが高い地域です。大学病院などで専門領域のみに特化した医療に従事するのではなく、下呂に残って地域住民の健康を幅広く診ていきたいと考え、2010年におくむらクリニックを開業しました。標榜しているのは、内科・糖尿病内科・消化器内科・...