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定額負担「一般病院200床以上」に不満噴出、医療部会

レポート 2020年1月20日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

社会保障審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)は1月20日、政府の全世代型社会保障検討会議がまとめた中間報告を受けた初めての会議を開催した。委員からは紹介状なしの大病院受診時定額負担で対象を200床以上の一般病床に拡大するとの記述について不満や懸念が噴出。「大病院」「中小病院」の定義や、機能面での病院分類について詳しく議論することを求める声が相次いだ。厚生労働省は、今夏に予定されている全世代型社会保障検討会議の最終報告書を視野に、新たに会議を置くかどうかなど議論の在り方も含め検討する(資料は厚労省のホームページ、中間報告は『全世代型中間報告、一般病院も定額負担の検討対象に』を参照)。 議論が集中したのは、中間報告の次の記述。 他の医療機関からの文書による紹介がない患者が大病院を外来受診した場合に初診時 5000 円・再診時 2500 円以上(医科の場合)の定額負担を求める制度について、これらの負担額を踏まえてより機能分化の実効性が上がるよう、患者の負担額を増額し、増額分について公的医療保険の負担を軽減するよう改めるとともに、大病院・中小病院・診療所の外来機能の明確化を行い...