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ナショセン院長から地方公立病院勤務に転身-志摩市民病院・江角浩安氏(元国立がん研究センター東病院長)◆Vol.1

インタビュー 2020年2月11日 (火)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

国立がんセンター(現:国立がん研究センター)研究所副所長、東病院長、東京大学、東京理科大教授等を歴任した江角浩安氏(71歳)が2018年10月、三重県の志摩市民病院に着任した。同病院の院長を務める長男の悠太氏は、人口減少地域の公立病院を立て直す若手医師として全国的な注目を集めている(『36歳院長の公立病院改革―江角悠太・志摩市民病院院長に聞く◆Vol.1』)。長年、研究者として活躍してきた浩安氏が「最後のプロジェクト」として地方公立病院の臨床現場に戻った理由を聞いた(2019年11月22日にインタビュー。全4回の連載)。 ――2018年3月に志摩市民病院の江角悠太院長にインタビューさせていただいた時に、「近いうちに父も赴任する」と話されていました。長年、研究者として活躍し、ナショナルセンターの病院長など歴任してきましたが、約20年ぶりの臨床現場で戸惑いはありましたか。 全部が戸惑いです。ですが、もう単純に極めて面白い。知らない、分からないことだらけですから。かつての研修医時代と一緒で、教科書を持って歩かないと不安でしょうがない。そういう感じです。 ――どのような戸惑いがあるのでしょうか...