1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「ゾレア」、初の効能変化再算定の特例、再算定は計17成分

「ゾレア」、初の効能変化再算定の特例、再算定は計17成分

レポート 2020年1月22日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は1月22日、2020年度の薬価改定で、季節性アレルギー性鼻炎に対する抗体製剤であるゾレア皮下注用(オマリズマブ)には効能変化再算定の特例を、腫瘍用薬キイトルーダ点滴静注(ペムブロリズマブ)と、血液凝固阻止剤リクシアナ錠(エドキサバントシル酸塩水和物)には市場拡大再算定の特例を、それぞれ適用することを承認した。薬価は、▽効能変化再算定または市場拡大再算定による算定額、▽市場実勢価格に基づく薬価改定等による算定額――のいずれか低い額になる。いずれも何らかの再算定を受けるのは2回目。 中医協総会では、通常の市場拡大再算定(14成分、40品目)も承認。今回の再算定の対象は計17成分、52品目に上る(資料は、厚生労働省のホームページ)。 同総会は、2020年度薬価制度、保険医療材料制度の見直しも承認した。見直しの骨子は、2019年12月の中医協総会で了承していた(『2020年度薬価制度改革の骨子、中医協総会で了承』などを参照)。 ゾレア皮下注用の当初の主たる効能効果は「気管支喘息」だったが、2019年12月に「季節性アレルギー性鼻...